楽しい方に舵を。

甲子園球児→慶応→ニート→? 

《雑記》日曜日みたいな文章

3ヶ月前くらいの出来事。心暖まりすぎたからメモを思わず。それが残っていたので日曜日的文体で文章化してみた。

 

 

 

 背中のトレーニングの日だったので、最近見つけた懸垂ができる鉄棒がある公園(?)で、いつも通り筋トレをしようとした日のこと。


 まぁまぁ人の目につく場所ということもあって、変な人に見られるだろうなということを自覚しつつ、気にせずやるかと心で唱え、懸垂をはじめた。

 3セット中の2セットまでを終え、近寄りがたい雰囲気を醸し出すためもあり、我慢することなくゼェハァいいながら休憩していたら、外国人の親子(二人の娘とそのパパ)が近づいてきた。
 おれが鉄棒にぶら下がって懸垂している所を見たんだと思う。

 7.8歳くらいの女の子が、おれが使っていた鉄棒のすぐ隣の小さい鉄棒まで走ってきて、ぶら下がってキャッキャ言っている。

 そしてパパを呼び始めた。パパは冷静に変な人(おれ)がいるためか、少し遠くで携帯をいじっていた。自意識過剰?


 ここにいることが少し気まずくなり、家族の団らんを邪魔してはいけねぇわと思いつつも、3セット目は譲れなかった。(謎の筋トレ魂!)

 女の子は隣にいるが、ささっと終わらせて帰ろうと、少し勇気を出して隣の鉄棒で懸垂をはじめた。
 急いで筋トレしている最中、その親子が鉄棒付近にいつのまにか集まっていて、何か英語で言いはじめていた。

 懸垂を終えると、パパが「お兄さんすごいねぇ」とカタコト日本語で、たぶん、娘とおれ両方に向かって言っていた。

 そういう状況にさすがにいてもたってもいられない。とりあえず少し微笑みを返して、ささっと立ち去ろうと、ベンチに置いていた荷物を手にとった。でもニヤニヤしながら無言で立ち去るのもなんだと瞬間的に思ってしまい、少しだけ勇気を出して「バイバーイ」と手を降りながら言ってしまった。


 したらよ。

 

 その女の子二人とパパと目を見て、屈託ない笑顔で「バイバーイ」と返してくれた。

 

なんだこれ。最高。

 

帰りながらニヤニヤがとまらなかった。(ほんとにちょっとにやついていたと思う。)
 言ってみるもんやなあと。勇気出してみるもんや。ブスついた顔で筋トレをしていたであろう時間を、心地よいものにしてくれた家族との出会い。

いやぁ。とりあえず乾杯やなぁ。